毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、7日分を約7分で読めるようにしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!
【執筆者プロフィール】
松本タケル〔ペンネーム〕 企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。TOEIC 850点。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。
*PEST分析(Politics(政治・法制)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています
(7月3日)漫画ネタバレ「文章のみ」増殖
漫画ネタバレ「文章のみ」増殖
2022年7月3日(日) 日経新聞朝刊
海賊版サイトが社会問題化した2018年ごろから漫画の画像を使わず、セリフなどを抜き出すケースが増加。
【Politics(政治)】マンガでイラスト部分を引用しなくても著作権違反になる可能性があります。文字の部分だけをまるごと文章化して公開する行為は翻訳権の侵害になる可能性があるそうです。クリエイターは慈善事業で創作を行っているわけではないです。適正な収入があってこそ次の創作につながります。マンガのタダ読み被害は1兆円(2021年で)もあるそうです。海賊版は無料なの違法に読む人がいるのでこの額になっているので、単純計算で1兆円の売り上げが減ったという理解はただしくないと思います。ただ、1兆円規模の潜在的な市場があるということは言えます。マンガを提供する出版社はサブスク導入など、新規ビジネス導入につなげていのも一手かと思います。
(7月2日)サハリン2 日本排除も
サハリン2 日本排除も
2022年7月2日(土) 日経新聞朝刊
ロシア、エネ安保で揺さぶり
ロシアのプーチン大統領が極東の資源開発事業「サハリン2」の運営を新会社に移管するよう命じる大統領令に署名した。
【Politics(政治)】通常のビジネス慣習では起こり得ないことが起こっています。ロシアの対応は突発的に見えますが、これは予想ができたことだと思います。プーチン大統領はロシア政府が設立する新会社に1か月以内に株式取得に同意するかの通知を提出することを求めているそうです。場合によっては日本のLNG輸入の1割がと合える可能性があります。今回の参議院選挙では物価高対策が声高に言われていますが、根本問題として安全保障こそ重要だと思います。
(7月1日)温暖化ガス、50年にゼロなら IEA「原子力投資3倍に」
温暖化ガス、50年にゼロなら
2022年7月1日(金) 日経新聞朝刊
IEA「原子力投資3倍に」
2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにする目標は「原子力なしでは困難」と指摘し、エネルギー安全保障の観点からも原子力の活用が化石燃料への依存を減らすと評価した。
【Society(社会)】日本人はこういったニュースに敏感になるべきかと思います。東日本大震災で反原発が広がりましたが、資源のない日本は原子力発電を有用に活用する必要があります。原油や天然ガスがストップしたらあっという間に発電が行き詰ります。安全保障の観点で原発は有用です。二酸化炭素の排出も少ないので脱炭素うにもプラスです。この記事に書いてあることが真実なんだと感じます。
(6月30日)はやぶさ2、全目標達成
はやぶさ2、全目標達成
2022年6月30日(木) 日経新聞朝刊
次の小惑星目指す
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、探査機「はやぶさ2」のプロジェクトを30日付で解散し、追加のミッションを本格的に始めると発表した。2031年に別の小惑星への到達を目指す。
【Technology(技術)】現在、はやぶさ2は地球にサンプルを届けたあと、新たな目的地となる小惑星へ向かっているそうです。現在のはやぶさ2のミッションを解散し、新たなミッション「はやぶさ2♯」を開始したとのこと。このプロジェクトは日本の技術力やチームワークの素晴らしさを世界に示すものといえます。学術面での成果ではありますが、私も含めビジネス界に身を置く者も、負けずに世界に誇れる商品やサービスを生み出していきたいですね。
(6月29日)半導体2強 進む技術支配
半導体2強 進む技術支配
2022年6月29日(水) 日経新聞朝刊
先端品で協力 追随許さず
自動運転など次世代技術の核心となる先端半導体の製造が、世界でたった2つの企業に独占され始めている。台湾積体電路製造(TSMC)とオランダの半導体製造装置大手のASMLだ。
【Technology(技術)】今や、あらゆる製品に半導体が入っています。現代社会は半導体無しでは成り立たないといえます。ASMLの最先端製造装置をTSMCが使うというタッグで他社が追従できなくなりそうです。iPhone13に使われている半導体を作れる装置はASML製だけで、その装置が使いこなせるのはTSMCだけとのこと。日本のハイテクは見る影がなくなってきましたが、地道にテクノロジーを磨くことの重要性を改めて感じます。
(6月28日)「偽薬不要」の治験進まず
「偽薬不要」の治験進まず
2022年6月28日(火) 日経新聞朝刊
治験データ活用に個人情報の壁
新薬に期待する患者のおよそ半分は偽薬を投与され、正確なデータを得るためどちらが投与されたか知らされない患者や家族の心理的影響は大きい。
【Technology(技術)】新薬の開発に治験は欠かせません。しかし、半分の治験者には、人体に影響ががない偽物の薬が投与されます。しかし、偽薬が投薬されたことは知らされないそうです。治験の参加者は通常の治療で治癒の可能性が低い人も多くいます。もし、新薬で改善したら・・と考えている人も多くいるはずです。それなのに、偽薬かどうか伝えられることがないのは酷です。そこで、過去の臨床試験データを使って偽薬不要とする取り組みが開始されています。一方、製薬会社は患者の同意なく治療情報が活用できない問題が起こっています。何等か法律上の手当をして有用に活用できるようにしてほしいですね。
(6月27日)70歳まで就業、対応鈍く
70歳まで就業、対応鈍く
2022年6月27日(月) 日経新聞朝刊
改正法から一年、大企業が足踏み
高年齢者雇用安定法の強化により、定年が70歳未満の企業で65歳以上70歳未満の社員への「就業確保措置」が努力義務となった。しかし経団連加盟社でさえ対応済みは2割強。
【Politics(政治)】努力義務ということもあり、対応済の企業が増えていません。特に、大企業が鈍いようです。年を取ると新しいことを学ぶ能力がなくなります。どういう人を残すかという難しい問題があります。蓄積した経験や専門性が必要です。一方、日本は労働者人口が減っていきます。年を取っても働けることは活力にもつながります。高齢者の社会参加を真剣に考える必要があります。