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タケルのブログ

【ビジネスマン必読】1週間のビジネストレンドを7分で!〔2022/2/21~2/27〕

毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、7日分を約7分で読めるようにしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!

【執筆者プロフィール】

松本タケル〔ペンネーム〕 大手企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。TOEIC 850点。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。

*PEST分析(Politics(政治・法制)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています

お飾り社外取 許されない

お飾り社外取 許されない
「不正知らなかった」でも監督責任

従来は「事情を知らなかった」などとして責任を問われないことが多かったが、最近は第三者委員会が責任を追及する例も目立ち始めた。

2022年2月21日(月) 日経新聞朝刊

【Politics(政治・法制)】名ばかりの社外取締役はいらないということですね。三菱電機の品質不正問題において、役員の経営責任を検証するガバナンスレビュー委員会が、監査委員を務める社外取締役に責任があると断じたそうです。

私の勤めている会社にも、社外取締役はおられますが、末端の私にには何をされているのか全く伝わってきません。

しっかり役割を果たすには選定プロセスでお友達人事にならないことが大切です。また、何社も社外取締役を掛け持ちしている方もおられるようですが、それでは十分に役割が果たせないでしょう。

グーグルも磁気テープ活用

グーグルも磁気テープ活用
サイバー対策・省電力で再注目

企業がデータを保存する記憶媒体として、磁気テープが再び活用されている。

2022年2月22日(火) 日経新聞朝刊

【Technology(技術)】旬を過ぎたと思われた技術が、時代の変遷とともに改めて注目されているという面白い例です。

磁気テープへ保存したデータはアクセスに時間がかかります。カセットテープのようなもので早送りをしないとだめだからです。一方、特有のメリットがあります。1つ目は、記録を保存した後はオフラインになっていることです。サイバー攻撃を受けてもオフラインなら影響をうけません。

2つめは、消費電力が少ないことです。保管中は電力はいりません。稼働時を考慮しても消費電力は1/10とのことです。

データ容量を増やす技術も開発されています。各企業が、ピークが過ぎたと思っている技術を新たな視点で見直してみると気付かなかった羊頭がみつかるかもしれませんね。

タクシー相乗りサービス 都内4区あすから

タクシー相乗りサービス
都内4区あすから


交通関連サービスを手掛けるNearMe(ニアミ―、東京・中央)は24日、東京都中央区などでタクシーの相乗りサービスを始める。

2022年2月23日(水) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】Uberを海外と同じようには使えない日本ですが、移動の多様性が少しずつ広がってきています。

国交省が21年11月に他人同士のタクシー相乗りを全国で解禁しています。これを受けたサービスの開始です。

複数人で1台のタクシーを相乗りすることで料金を安くすることができます。利用客は前日までにアプリで乗降者場所などを入力するそうです。これから広がるサービスなのかが気になりますね。

偽レビュー2社を提訴 米アマゾン、活動停止求める

偽レビュー2社を提訴
米アマゾン、活動停止求める


金銭や無料商品と引き換えに消費者に商品販売に有利な「フェイク(偽)レビュー」の投稿を促す仲介業者2社に対する訴えを起こしたと発表した。

2022年2月24日(木) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】この2社は、商品を過大に評価してくれる消費者を仲介するサービスをしているそうです。

私もアマゾンをよく利用しますが、星の多い商品をやはり優先的に買ってしまいます。しかし、そのレビューが、出品者が外注して得た偽レビューだったとしたらどうでしょう。正当な評価のもとの判断といえないでしょう。

個人の評価自体もブレがあるのは当然ですが、お金で高いレビューを買うのは見過ごせないと思います。レビュー制度は、一定の品質担保機能を有していると言えます。アメリカでUberを使ったときも、ドライバーは評価をすごく気にしていました。ユーザーの評価はネット社会では大きな力を持っていますね。

トヨタ、部品用鋼材値上げ

トヨタ、部品用鋼材値上げ
来年度上期 2半期連続2万円


トヨタは鋼材を大量に仕入れて、部品各社に支給している。支給価格はトヨタと日本製鉄との交渉で決まった価格が前提となる。

2022年2月25日(金) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】主原料価格の高騰で、日鉄は大幅な値上げを要請していたとのことです。日鉄は電磁鋼板の特許を使い、トヨタを訴訟しています。その点はこの記事に触れられていませんが、価格交渉に影響したのかもしれません。

通常、部品の納入元がお客様を特許で訴えることはありません。特に日本では少ないと思います。日鉄の強気の姿勢が功を奏したのかはわかりませんが、新たな特許の活用法かもしれませんね。

モデルナ、初の通期黒字化

モデルナ、初の通期黒字化
ワクチン市場、3倍


米バイオ製薬モデルナは2021年12月期に初めて通期で最終黒字化した。米ファイザーの純利益も2・4倍となった。

2022年2月26日(土) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】ワクチンので一躍、有名になったモデルナに関連する記事です。モデルナの創業は2010年で、2021年12月期に初めて黒字化した新しい会社です。売上はなんと、前の期の18倍の184億㌦と二兆円以上の売り上げになっています

ファイザーの売り上げは812億㌦、純利益は2・4倍の219億㌦とのこと。ワクチン効果は絶大です。

日本製のワクチンはまだ世に出ていません。患者数が少なく検体が確保できないとの理由を見たことがありますが、技術力と開発スピードで負けて市場を取り損ねているということにはなるでしょう。日本の産業の地盤が沈下してきてますが、医薬分野でも負けてきていると感じます。企業マンの一人として、なんとか日本の競争力を上げたいと思う今日この頃です。

決済網、ロシア排除検討

決済網、ロシア排除検討
EUで支持拡大 銀行の資金遮断

これまでの金融制裁は一部の大手銀行に対象を絞っていたが、追加案では国際決済ネットワークの国際銀行間通信協会(SWIFT)から最大で同国の300銀行を排除する。

2022年2月27日(日) 日経新聞朝刊

【Politics(政治・法制)Economy(経済)】緊迫するウクライナへのロシアの侵攻に関する記事です。本ブログでは直接的な政治の記事はあまりピックアップしてきませんでしたが、ついに影響が経済に及び始めています。

SWIFTはベルギーに本部があり、海外送金の事実上の標準を担う機関です。SWIFTから除外されれば国際送金ができなくなります。これは、日本企業がロシアに送金できないことにもなります。

その他の記事では、トヨタがロシアでのサプライチェーンの点検を始めた、アップルがロシアでのサービスや製品の提供中止を要請した、などがありました。

今回、プーチン大統領一人の判断で、世界を混乱に陥れることができると分かりました。更には一人の判断で世界を破滅させることが出来る可能性すらあります。早く混乱が収まってほしいです。

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