仕事に役立つ情報

【ビジネスマン必読】1週間のビジネストレンドを7分で!〔2022/2/7~2/13〕

毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、7日分を約7分で読めるようにしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!

【執筆者プロフィール】

松本タケル〔ペンネーム〕 大手企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。TOEIC 850点。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。

*PEST分析(Politics(政治・法制)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています

米国移転は「リスクなし」

米国移転は「リスクなし」
個人情報保護委、海外法制の報告書

個人情報保護委員会が外国の個人情報保護に関する制度の調査報告書を公開した。

2022年2月7日(月) 日経新聞朝刊

【Politics(政治・法制)】4月に施行する改正個人情報保護法では、海外へデータを移転する際、移転する国と法律の詳細を公表する必要があるそうです。そこで、今回の調査結果を参考に企業はプライバシーポリシーなどを策定する必要があります。

今回は米国の記述が注目されていたようです。それは、アメリカ政府が民間が持つ個人データにアクセスできる「ガバメントアクセス」の扱いです。しかし、今回の報告書では、米国ねおデータ移転リスクはなしと評価されたとのことです。

データをどの国に置くかを検討するためには、その国の法制を把握する必要があります。法務に任せるだけでなく、直接、データに関わる人も知見を持っておく必要がありますね。

日産、エンジン開発終了

日産、エンジン開発終了
まず欧州、日中も段階的に

世界的に強化される排ガス規制に対応するため、内燃エンジンから電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け駆動装置の開発に投資をシフトさせる。

2022年2月8日(火) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)Technology(技術)】これも時代の転換なのでしょうか。日産がエンジン開発を終了して電気自動車などへ注力するとのことです。欧州ではすでに新型エンジンの開発を止めています。中国・日本向けも段階的にやめる方針です。

エンジン車自体はこの先も残るので既存エンジンの改良で対応するとのこと。トヨタは遅ればせながら電気自動車へ注力することを発表しましたが、エンジン車含めた全方位的な戦略は崩していません。財力のあるトヨタは日産のようにエンジンの新規開発を終了することを宣言はしないと思われます。

記事ではよく見かける電気自動車ですが、日本ではポピュラーとは言えません。電動化に注力することが勝ちにつながるのか、全方位が勝ちにつながるのか。もっと時代が進まないと答えはでません。

EVに巨大アルミ部品

EVに巨大アルミ部品
VW・ボルボ、100個を1つに


独フォルクスワーゲンとスウェーデンのボルボ・カーがそれぞれ、次世代の電気自動車(EV)に巨大なアルミニウム製部品を採用する。

2022年2月9日(水) 日経新聞朝刊

【Technology(技術)】このような部品を使うと100前後の部品を1つの部品に置き換えられるそうです。アルミ合金を精密な型に流し込んで、複雑な造形を1つの工程で生産するそうです。

この技術は米テスラが先行しているそうです。この記事を読むと、リープフロッグ現象という言葉を思い出します。これは新興国が新技術を、一気に導入して先進国を追い抜く現象です。途中の技術を飛ばしてカエル跳びをするということですね。

大企業は過去のしがらみもあり、大胆なことができません。その点、テスラは大胆な取り組みが行えるのでしょう。大企業がやっとそれに追いつこうとしているということでしょう。

独ボッシュ EVへ学び直し 5年で1300億円

独ボッシュ
EVへ学び直し 5年で1300億円


電気自動車(EV)への移行でエンジン関連部品の人材が必要なため。

2022年2月10日(木) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】ドイツの自動車部品大手のボッシュが過去5年間に学び直しに約1300億円を投資したことを明らかにしたそうです。学び直しは日本でも急務です。デジタル化が遅れている日本でデジタル人材の育成が喫緊の課題となっているからです。

自動車業界でもエンジンから電気自動車への移行が予測される中、従業員のスキルチェンジが必要です。外部から雇用もできますが、有能な人材は引く手あまたです。日本の企業がここまで人材投資ができているかは疑問です。

このような、社内の投資の数字が世の中に出てくることは通常はないと思いますが、今回はあえて公開していると思います。人材育成にしっかり取り込んでいることを示すことで、採用に有利に働くという意図があるのでしょう。したたかだと思います。

AIの実力 ゲームで示す ソニー、人間のプロ破る

AIの実力 ゲームで示す
ソニー、人間のプロ破る

瞬時の意思決定や他のプレーヤーと巧みに駆け引きする能力をAIが得たことを示す。

2022年2月11日(金) 日経新聞朝刊

【Technology(技術)】かつて、グーグル傘下のDeepMindが開発した「AlphaGo」が囲碁で世界チャンピオンを破ったのですが、そのゲーム版とえます。ソニーは電気自動車への参入を検討しています。自動運転への応用も見据えています。

今回はAIの技術の中でも「強化学習」という技術が使われています。犬とか猫の写真を学習させて、見知らぬ写真が犬か猫かを判断させる場合は「教師あり学習」を行います。これは、写真に「犬」「猫」と人がラベルを付けて学習させる技術です。一方、ゲームのように正解のラベルを決められないケースに強化学習が用いられます。これは、ある行動に対して「報酬」を決めて、この報酬を最大化するように学習する技術です。ワードは知っておいても損はないでしょう。

100万人分の電子カルテ分析

100万人分の電子カルテ分析
NTTデータ、薬開発に活用


国内患者の電子カルテデータを使ったサービスとしては最大規模になる。人工知能(AI)のスタートアップのエクサウィザーズと提携し、希少疾患向けなど、開発が難しかった医薬品の研究は患者に合わせた個別医療につなげる。

2022年2月12日(土) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)Technology(技術)】NTTデータは2020年から研究機関や製薬会社に分析結果を販売してきたそうですが、有効な活用方法が提示できず、販売が低調だったそうです。そこで、医療系に強いスタートアップを組むことにしました。

データはあるが活用できない企業が多くあります。せっかく持っているデータも活用できなければただの負債になります。保存だけでもコストが掛かるからです。プログラムが書けることだけがデジタル人材ではありません。データをどう生かせば価値に変えられるか、それを考える人材も多く必要になってきます。

空飛ぶタクシー 日本投入

空飛ぶタクシー 日本投入
ボーイング出資の米新興

米航空機大ボーイングが出資するスタートアップ、米ウィスク・エアロは電気駆動で自動運転の「空飛ぶタクシー」を日本に投入する計画を明らかにした。

2022年2月13日(日) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)Technology(技術)】まずは、米国で年内に事業化して、東京を含む世界の約20都市に順次投入するそうです。ボーイングのエンジニア約100人も開発に携わっているそうです。

これは、移動のゲームチェンジが一気に起こる可能性を秘めたビズネスだと思います。自動車の自動運転の開発が進んでいますが、手動の車との混在はしばらく避けられず、困難が多くあると思います。その点、短距離の空の飛行は自動運転を含めて新技術を全面的の導入しやすいのではないでしょうか。

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