仕事に役立つ情報

【ビジネスマン必読】1週間のビジネストレンドを7分で!〔2022/1/10~1/16〕

毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、7日分を約7分で読めるようにしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!

【執筆者プロフィール】

松本タケル〔ペンネーム〕 大手企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。TOEIC 850点。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。

*PEST分析(Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています

個人情報保護法 管理状況、詳細に

個人情報保護法 管理状況、詳細に

企業は保有している個人情報について、漏洩や破棄などを防ぐためにどのような安全管理措置が取られているかを示す必要がある。

2022年1月10日(月) 日経新聞朝刊

【Politics(政治)】今年の4月1日から施行される改正個人情報保護法についてです。個人が企業に提供したデータの利用停止や消去を求める権利も拡大されています。

企業は、退会したユーザからデータの消去を求められた場合は消去できるような仕組みを整えておく必要がありますす。自社の個人データ保護の管理についてしっかり見直す必要がありそうですね。

全電力 再生エネに転換 イオンモール国内160ヵ所

全電力 再生エネに転換
イオンモール国内160ヵ所

2040年度までに使用電力の全量を再生可能エネルギーに切り替える。

2022年1月11日(火) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】イオンモールの年間使う電力は国内全体の0.2%だそうです。パーセントで記載すると少なく見えますが、日本の電力の1/500を使っているといえるので大きな量です。

「非化石証書」を使わずに自ら太陽光パネルを設置するそうです。「非化石証書」とは、化石燃料を使わずに発電された電気がもつ環境価値を証書に落とし込み、抽出した環境価値のみの売買・取引を可能にした証書のことだそうです。今後のキーワードですね。

東証、再編後も欧米遠く

東証、再編後も欧米遠く
1社あたり時価総額、3分の1


プライム1社あたりの時価総額は単純平均で求めると約3950億円。ニューヨーク証取(約1兆8千億円)、ナスダック(1兆9千億円)の5分の1程度だ。

2022年1月12日(水) 日経新聞朝刊

【Economy(経済)】4月から東京証券取引所が大きく変わり、東証1部は「プライム」となります。現在、東証1部に上場している会社2185社のうち、1841社がプライムになるそうです。

しかし、再編の魅力は片手落ちのようです。まず、第一に基準を満たさない会社に猶予期間が設けられていることです。しかも、この経過措置は明確な期間が示されていません。また、基準となる流通株式100億円以上も、世界的に見たら魅力がないようです。最低5000億円程度の時価総額がないとグローバルな投資家には魅力がないとのことです

その結果、プライムに多数の企業が残り、平均時価総額を下げる結果になっています。東証一部にいることで名が通り採用や資金調達が有利になった企業は多くあります。それら企業をいきなり落とすことが出来なかったのかもしれませんが、これでは改革や魅力向上になっていないように見えます。

送電線損失ゼロ 実用へ

送電線損失ゼロ 実用へ
JR系 超電導 低コストで

JR系の研究機関がコストを大幅に減らした世界最大級の送電線を開発し、鉄道会社が採用の検討を始めた。

2022年1月13日(木) 日経新聞朝刊

【Technology(技術)】電気を送る際のロスは、電線の抵抗による発熱です。電気抵抗をゼロに近づけるロスが減ります。超電導は電気抵抗をロスにすることができます。

一方、超低温にする必要があるため、設備に費用が掛かります。しかし、開発が進みコストが大きく減ってきたとのことです。超電導はリニアモーターカーにも使われています。

私が小さいころは、超電導はありましたが実用化は遠い未来の話しのように言われていたと記憶しています。それが、身近に使われる日も遠くなさそうですね。

さらば時刻表いつでも予約

さらば時刻表いつでも予約
乗り合い交通、生活の足


予約制で乗りあう「デマンド交通」が人工知能(AI)を導入して配車効率を高めている。

2022年1月14日(金) 日経新聞朝刊

【Technology(技術)】公立はこだて未来大学発のスタートアップが提供するするシステムを使った乗り合い交通の記事です。過疎地などでは、バスなどの公共交通機関の採算が合わない地域が多くあります。

そこで、乗りたい人を順次、乗せたり降ろしたりするデマンド交通が注目されています。これまでは、人が経路をか考えるため、1時間前など相当前に予約をする必要がありました。しかし、上記システムを使うとAIが自動で経路を計算するので、直前の予約でも対応できるそうです

ただ、田舎の方では、そもそも利用者がいなければ採算はとれません。車が一人一台の地域では、自分で運転できない人くらいしか客にならない可能性もあります。収益面ではまだまだ苦労がありそうですね。

農業新品種、登録2・9倍

農業新品種、登録2・9倍

農業産出額の減少傾向が続くなか、付加価値の高いブランド作物を生み出そうと、自治体や地域の農協が積極的んば品種登録を進めている。

2022年1月15日(土) 日経新聞朝刊

【Politics(政治)、Economy(経済)】「品種登録制度」を使うと、開発者は一定の権利を得ることができます。現在まで、約3万件の登録があるそうです。

近年では、高級ブドウのシャインマスカットの苗木が海外に流出し、韓国や中国で作られ市場を席捲しています。政府は21年4月に法律を改正し海外持ち出しに制限を掛けましたが、対応が遅い印象です。

その他、流出している品種は多数確認されており、モラルの低い国に流出させないようにもっと早くから手を打つべきだったと思います。Uberのような新規ビジネスをしようとすると規制の壁ですぐできない日本が、こういった側面の規制が緩かったなんてがっかりしますね。

米でシカ感染、変異増幅

米でシカ感染、変異増幅

新型コロナウイルスが米国内でシカに広まっている。

2022年1月16日(日) 日経新聞朝刊

【Society(社会)】ビジネスに直接、関係する記事ではありませんが、場合によっては影響があるかもしれない内容です。

アメリカの大学が、オハイオ州のシカにPCR検査をしたところ、36%が陽性だと判明したそうです。今のところ、ゲノムの型はヒトで見つかっているものとのことで、ヒトからシカに感染しただろう、とのことです。

しかし、このウイルスが変異し、シカから人間に感染するようになった場合、大問題となります。今、オミクロン株が猛威を振るっていますが、エンドレスな戦いにならないことを願います。

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