新規ビジネスやイノベーションに関する気になったニュースをまとめて紹介。
高齢者支援のサブスク 三井住友銀、来月
相続や健康相談・・・
2021年3月16日(火) 日経新聞朝刊
高齢者支援のサブスク
三井住友銀、来月
三井住友銀行は15日、高齢者支援をワンストップで手掛けるサービスを立ち上げると発表した。
相続や健康相談… 高齢者支援のサブスク: 日本経済新聞 (nikkei.com)
定額のサブスクリプションで当銀行に1000万円以上を預ける個人に月額9900円で提供するとのことです。
銀行の新しい稼ぎ方になるか注目ですね。ただ、9900円は少々高い気がします。富裕層の高齢者をターゲットにしているのでしょう。
単純計算で年間12万円。1000万円を大きく超える預金のある人なら入るかもしれませんが、1000万円を少しこえた程度の人たちが果たして加入するか疑問です。
遺言や贈与などの銀行のサービスの一部手数料が無料になるとのことです。しかし、それほど高い頻度で使うサービスに思えず、スポットで発生時に利用するほうがいいと考える人も多いかもしれません。
スマートグラス 目と「一体」
スマートグラス 目と「一体」
2021年3月17日(水) 日経新聞朝刊
QDレーザーは網膜に映像を直接投影する。
スマートグラス、目と「一体」: 日本経済新聞 (nikkei.com)
QDレーザーは日本の技術系スタートアップです。眼鏡ブランドと組んでメガネ型のスマートグラスを開発しているそうです。
この記事と別ですが同社の技術により、子供の頃から目が不自由だった男性が周囲をはっきりはっきりみることができたというニュースをみました。この男性はとても感動していました。
技術が困っている人の役に立つというのはこういうこと感銘を受けました。お困りごとを特定してユーザー体験(UX)をどう作っていくかがビジネスに重要な時代になっています。
表層的にユーザの課題を発掘するのではなく真に痛みを感じている人を探しサービスを提供していく必要があると感じます。そこが、入口となり幅広い普及につながります。
海底表層から「燃える氷」
海底表層から「燃える氷」
2021年3月18日(木) 日経新聞朝刊
三井海洋開発は水素の原料となるメタンを海底から採掘する技術を開発する。
日本近海には比較的浅い海底の表層にメタンが近年確認されているそうです。メタンを分解すれば水素を取り出すことができます。水素は次世代のエネルギーとして期待されています。トヨタ自動車などは水素で走る電気自動車を販売しています。まだまだ、水素ステーションの普及が進んでいないため車も普及していません。
私は水素ステーションと水素で走る燃料電池自動車の見学に行ったことがあります。EV(電気自動車)の充電時間は短くはなっていますが、ガソリンを入れる時間よりはだいぶ長くかかります。その点、燃料電池自動車に水素を充填する時間はガソリンの給油とほとんど変わりません。
そんなに遠くない未来には、燃料電池自動車が普及するのではと感じました。一方、日本は資源がありません。現在、日本では天然ガスなど、化石燃料から水素を作っています。化石燃料自体を輸入しているので結局、安くは作れないですね。
今回の記事のように日本近海の資源を使って安価に効率よく水素が作ることができるようになれば資源の少ない日本の国際的な立場も変わるかもしれませんね。
タクシー、街の広告媒体に
タクシー、街の広告媒体に
2021年3月18日(木) 日経新聞朝刊
ソニー系配車アプリ会社
S.RIDEは広告動画制作を手掛けるニューステクノロジーと連携し、タクシーの空車時に後部座席の車窓にプロジェクターでポスターのような静止画を投影する
タクシー、街の広告媒体に: 日本経済新聞 (nikkei.com)
コロナ禍でタクシー需要が減っている中、新たな収益源にする目論見です。100台、1週間で500万円の広告料だそうです。私は広告の専門家ではないのですが、結構高い値段だなと思います。これでも需要があるなら良い目の付け所ですね。
資産が空いている時間に他人に貸すのがシェアリングの基本的な考え方ですが、この記事の場合それが「空車時の車の窓」だったわけですね。
薬ネット販売規制「合憲」
薬ネット販売規制「合憲」
2021年3月19日(金) 日経新聞朝刊
最高裁判決 楽天の敗訴確定
薬ネット販売規制「合憲」: 日本経済新聞 (nikkei.com)
医療品から一般向けに転用されて間もない医薬品のインターネット販売を禁じる国の規制は憲法違反だとして楽天が争っていたのですが最高裁で敗訴が確定してしまいました。
第1類の市販薬は薬剤師から購入しなければなりません。薬剤師が常駐していない薬局では買えない時間帯が出る場合があります。
私も強めの胃薬や頭痛薬を薬局で買うことがありますが、薬剤師不在で買えなかったケースが何度もあり大変不満に思っています。そもそもリスクの高い薬だと言っても、問題が起こった場合に薬剤師が責任を負ってくれるわけでありません。
法律上では薬剤師が損害賠償責任を負う可能性もあるようですが、実際に適用された例は聞いたことがありません。薬剤師自体の既得権の保護だと言われても仕方がない印象があります。
今回の記事も同様です。ネット販売できる薬の範囲が広がると、店舗の薬局の売上が下がります。そうすると薬剤師の仕事も減るでしょう。最高裁は憲法に基づいて判断しているとは思いますが結果的には既得権保護の方向になってしまったのが残念です。
フリーランス 1000万人争奪
フリーランス 1000万人争奪
2021年3月20日(土) 日経新聞朝刊
個人のスキル仲介を手掛けるココナラが10日、東証マザーズに上場した。
時価総額は558億円となり、スキルシェアで先行して上場しているビザスク(349億円)を上回った。
フリーランス1000万人 争奪: 日本経済新聞 (nikkei.com)
ココナラはネット上でデザインの作成やウェブ作成などのスキルを売買できるサービスです。現在200種類以上のサービスが提供されているそうです。サービスの提供者はフリーランスの人が多数のようです。スキルシェア市場は2030年に2兆6000億円になるとの試算もあるそうです。
このブログの私のイラストは何を隠そう、ココナラでフリーランスの方に書いていただいたものです。自分で撮った写真を送りココナラのシステム上でやり取りをしました。
イラストは提供者により様々なテイストがありますが、多くの方がサンプルを公開しているので好みに合ったサービス提供者を選ぶことができます。「もし、スキルの低い人だったら」と考えました。しかし、依頼数がそれなりの人は品質が一定以上と推定できるのと、数千円なら試してみようと思いお願いしました。
「写真よりもかっこよくしますね」とメッセージがあり、上がってきたイラストを見ると大満足でした。模写ならイラストを使う意味がないのですが「似ているがかっこよくなっている」というのはちょうどブログに使いやすかったです。小さな修正なら受け追ってくれる場合もあります。結果的には値段以上の価値を感じることができました。
私は会社員ですが、定年後や突然、会社を辞める必要が出てきた場合、自力で食べていけるか心配になります。会社も早々に副業を解禁して、自力で食べていける人を増やすのがいいと思います。それが、結果的に会社のプラスにもなると思います。