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今週の新規ビジネスに関するニュースを紹介!【2021年1月18(月)~1月23日(土)】 

新規ビジネスやイノベーションに関する1週間のニュースをまとめて紹介。

建築物模倣で意匠権者勝訴 デザインを生かす経営加速

出展:2021年1月18日(月)日本経済新聞朝刊

2020年11月30日、東京地裁でアールシーコアという住宅メーカーが意匠権を使い他の建築業者の模倣を阻止した。

住宅デザインの模倣を意匠権で訴えて勝訴した例は国内では初めてではないか、とのこと。意匠権ではこれまで建築物は対象ではなかったのですが、令和2年4月1日から建築物も対象となるよう改正されたました。今回対象の意匠権は柱のデザインで改正後の建築物の意匠ではないようです。ただ、住宅の分野を意匠権で保護するという意味では画期的と言えるでしょう。新しいビジネスを考える場合は技術的な視点で特許を考えがちですが、意匠権(デザイン)、商標権(ブランド)など複数の知的財産を組合わせて保護することを考えるべきですね。これを知財権ミックスと呼びます。

カプセル内視鏡AI がん発見「医師並み」に

出展:2021年1月18日(月)日本経済新聞朝刊

東京大学のチームは、カプセル内視鏡検査の画像から大腸がんやポリープを見つけるAIを技術を開発した。

カプセル内視鏡は飲み込んで検査ができる機器で数万枚の写真を撮るそう。人で確認できる枚数を超えているのでAIの出番ですね。これまでは小腸が主だったそうだが大腸を検査できるのは大きな進歩のようです。AI活用はその特性を見ていかに有用な分野に適用できるかがポイントですね。

医師の9割、エムスリーに集う

出展:2021年1月19日(火)日本経済新聞朝刊

時価総額が7兆円に迫る医療情報サイトを運営する企業。売上は1千数百億円くらいのようですが、それでこの時価総額はすさまじいです。コロナの影響で製薬会社のMR(医療情報担当者)の訪問がしにくくなる中、オンラインにて医師に医薬品や病気の情報を提供しているそう。製薬会社70社が顧客とのこと。2000年創業ですが、いちはやくDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れて急成長した会社と言えるでしょう。

シリコンバレー脱出の波

出展:2021年1月19日(火)日本経済新聞朝刊

新型コロナの影響でリモートワークが浸透する中、高い家賃のシリコンバレーから脱出する人が増えているそうです。オラクルの本社が移転し、イーロン・マスク氏も離れたそうです。移住先はVC(ベンチャーキャピタル)の進出が続くテキサスが選ばれやすいそうです。新型コロナは新たな行動変容を強制的にうながします。この記事も一例でしょう。これら変化は不可逆かもしれないです。危機の時期に新たな事業が起こる率が上がるそうです。コロナをテコに新しいビジネスを考えたいですね。

フードテックに続々投資

*2021年1月20日(水)日本経済新聞朝刊より要約抜粋

植物から作る肉や卵など、先進技術で食生活を変える「フードテック」への投資が増加しているそうです。甘酒パウダーともち米を使ったピザ用チーズやこんにゃくをつあったマグロの刺身なども出てきているそうです。おいしくて、かつ、ダイエットになるような食品が出てくると嬉しいですね。

アマゾン出品者 米新興が効率化

出展:2021年1月20日(水)日本経済新聞朝刊

米のスタートアップであるセラシオはアマゾンに出展する中小企業、約100社を束ねて成長させているそうです。アマゾンにて出展する中小ブランドは売上高が100万ドルを超えるるあたりから利益が伸びなくなるそうです。物流や販促が追い付かなくなるからだそうです。そんあ企業をセルシオが買収して、製造、調達、販促、アマゾンとのやりとりまで行い、効率化して売上増加につなげる。アマゾンに対抗するのではなく、アマゾンのプラットフォーム上でのビジネスを効率化して稼ぐ、新しいビジネスモデルですね。着眼点に関心します。

ネイバー、ウェブ小説買収 カナダ企業えお620億円で

出展:2021年1月21日(木)日本経済新聞朝刊

勧告のネット大手のネイバーがカナダのウェブ小説サイト運営Wattpadを買収。

日本でもカクヨムや小説家になろうなど個人が小説を投稿して読んでもらえるサービスが増えていますね。これは世界的な流れなのかもしれません。出版社側としても新人や有力コンテンツの発掘の手段として有用になっています。最近はユーチューバーで有名になってテレビに出る方も増加していますね。デビュー手段がコンテストなどではなく投稿サービスからという流れは今後も続きそうです。

クボタ、デジタル農業開拓

出展:2021年1月21日(木)日本経済新聞朝刊

クボタは半導体大手エヌビディアのAIでトラクターの自動運転技術を開発中。

まだ販売段階ではないようですが、日本の農業従事者の高齢化を考えると有望な分野ですね。5G回線も活用しているそうです。世界1位の米ディアや2位の欧州CHNインダストリアルも開発中とのことで、競争が激化しそうです。農業はまだまだハイテク化できる分野かと思います。将来は大規模化した農業工場ができることでしょう。そこに向けてトラクタだけではなく農業の過程全てで開発が進んで行くことでしょう。5Gは開始したばかりですが、大容量だけでなく通信の遅れが少ないのも特徴です。それを生かした用途の1つが自動運転ですね。

シンガポール新興タイガー 経理や法務、安価で正確

出展:2021年1月22日(金)日本経済新聞朝刊

タイガー社は「ハイブリッドAI」を活用して経理や法務書類の確認を低コストで正確に行うシステムを開発。

グーグルの猫の判定で有名なAIはディープラーニングという技術を使っています。このAIは大量のデータが必要です。それもどの写真が猫か、そうでないかという人間によるラベル付けが必要です。データの準備が大変になります。タイガー社が活用したハイブリッドAIは、人がエラーを修正してAIに学習させることで少ないデータで済むそうです。もしかしたらこのハイブリッドAIが今後の注目技術となるかもしれませんね。

アップルウオッチで心電図 日本でも提供へ

出展:2021年1月23日(土)日本経済新聞朝刊

米国で先行していた機能の日本でも2年遅れで開始。厚労省の医療用プログラムとして認証。端末は医療機器には該当しない。

やはり日本は遅いと憤りを感じるところです。日本は新しいことをするときに、法律などの規制が多すぎ、かつ、認証も遅いです。コロナのワクチンも結局、最初に認証されたのは外国製です。これは世界的な産業競争力の劣化につながると思います。アップルウオッチで得た心電図は専用機器ほど精度がでないので診断には使えません。ただし、予防医療や健康を促す機能としては使えそうです。人からデータを取れるということはそれがビッグデータになります。多くの人が身につければ統計的なデータをとることも出来ます。精度が悪いからといって侮れないですね。大量の人から24時間データが取れることで新しいサービスが生まれるでしょう。

自殺者 若者・女性目立つ

出展:2021年1月23日(土)日本経済新聞朝刊

2020年の自殺者が11年ぶりに増加。男性は減少したが、女性は2年ぶりに増加。

コロナの影響で非正規は低賃金の割合が多い女性の自殺が増加したと推察します。中高生の自殺は過去最多だったそうで、とても悲しいことです。大学がオンラインになり人との接点が薄くなってしまったのも一員でしょう。Zoomなどオンラインシステムの普及で映像・音声でつながることができる時代になりました。しかし、オンラインで伝わることは人と人のコミュニケーションの一部に過ぎません。今の技術では直接会うことに対しては遠く及びません。私もオンライン会議が増えましたが、オンラインでしか会わない人は印象に残らない気がしています。会うのが一番ですが、技術の進展でも補っていきたいですね。

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