転職に有利な資格【厳選】

実線の赤枠が転職を有利にする資格です。難関・超難関資格です。大部分が国家資格ですが、企業でも評価が高い公的・民間資格も含まれています。

難関以上を目指す手前のステップとなる資格を赤枠破線で表しています。実力が難関資格に至らない場合はこれら資格から始めるのが良いでしょう。

資格学校の広告には数多くの「転職に有利な資格」が掲載されていますが、この全てが転職で評価される訳ではありません。短期間の学習で取得でき合格率が50%以上あるような資格は多くの方が保有することになります。これでは差別化ポイントになりません。

差をつけられる資格は取得人数が少ない資格(=難関、超難関資格)ということになります。転職を有利に進めるならここまで狙いたいところです。

知的財産の資格 弁理士【超難関】

特許、意匠、商標、著作権などの知的財産(知財)に関連する世界で生きていく方が目指す資格です。今後、知的財産が企業の競争力の源泉になってくるため活躍する場面は増加するものと考えられます。知財は有望でやりがいのある分野といえます。

・研究者、技術者、クリエイター、デザイナー、商品企画の方

知財専門ではない人が武器として知財の資格を得ることで転職を有利に進めることができます。研究者、技術者は発明を特許として権利化します。クリエイター、デザイナーは意匠・著作権を、商品企画は商標に関連する業務を行います。自身の専門を補強するために知財の資格を取ることは転職を有利にします。私は3回の受験の末、弁理士試験に合格しました。その経験を踏まえて説明します。

・知的財産の世界で生きていく方(企業の知的財産部、特許事務所など)

知財専門で生きていくのであれば最終的に弁理士を目指しましょう。それ以外の知財の資格と比べるとはやり弁理士の評価が圧倒的に高いです。

独学のみで弁理士試験の合格は難しいです。特に論文式試験は添削をしてもらわないと弱点を知ることができません。短期で合格を目指すなら受験予備校を活用するのが得策です。

【LEC東京リーガルマインド】
歴史のある受験予備校です。私も受験生時代、大変お世話になりました。

【資格スクエア】
スマホがあればいつでもどこでも勉強できるオンライン資格講座です。

【スタディング】
コストパフォーマンスの良いオンライン資格講座です。

知財関連の資格と弁理士に至るルートを図示します。

知的財産の資格

研究者、技術者など知財を専門ではない方々が知財マネジメントを学びたい場合は(A)のルートになります。

知的財産の世界でどっぷり生きていきたい方は最終的に弁理士を目指す(B)のルートになります。特許事務所に転職したい方も同じく(B)のルートです。

弁理士は知的財産を扱う資格であり、特許事務所だけでなく、特許を多く出願する製造業や製薬会社、多くのブランド(商標)を扱う食品会社などの企業でも需要があります。転職時には資格だけでなく実務経験や実績などが必要になりますが同じ能力なら資格がある方が有利になることは間違いありません。

弁理士の企業での年収は500~1,000万円と言われています。大手企業でも資格手当があるところもあれば、ないところもあります。資格手当がないとしても弁理士は有資格者が多くないため一目置かれることに間違いはありません。知財の仕事をされている方の多くが弁理士を目指し合格できずに諦めている現実があります。

いきなり弁理士試験を受験する能力が無い方は知的財産管理技能検定(知財検定)の3級から受験するのがいいでしょう。その後、2級にステップアップしましょう。

(A)ルートなら3級または2級の合格で終了しても良いです。1級は難関です。3級、2級の勉強で知財によほど興味が持てたのであれば1級を目指すのも良いと思いますが難関であることを覚悟する必要があります。むしろ、知財以外の分野をメインに仕事をされるならそちらのスキルアップに時間を割くのが良いかもしれません。

(B)ルートで2級合格まで到達できた場合、1級を受験するルートが選べます。ただし1級は難易度が上がります。1級は知識の証明として一定の評価されますが、弁理士のように独占業務はありません。最終目的を弁理士に置くなら1級は受験せず弁理士試験の勉強に時間を割く方が得策です。

仕事内容、試験については下記で詳細に説明しています。

https://kikungo.com/chizai-kentei/

ITの資格 情報処理安全確保支援士【難関】

サイバーセキュリティ対策を推進する人材に関する国家資格です。サイバーセキュリティに関する相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなどの業務に携わります。企業がサイバー攻撃に合うと一気に社会的信用を失う時代です。専門知識のある人材の需要は高まるでしょう。IPAの情報処理技術者試験制度の中で最も難関なスキルレベル4です。他のレベル4と異なり春期、秋期の年2回の試験のチャンスがあります。受験者数もレベル4の中では断トツで多く人気の資格といえます。

私はこの試験の前身である情報セキュリティスペシャリスト試験に1回で合格しました。その経験を踏まえて説明します。

企業で情報システム部門に所属する方

企業の情報セキュリティ対策は外部のベンダーと連携して行う場合が多いでしょう。外注するからといって専門知識がないと導入するシステムを正しく評価できません。企業の情報システム部門に転職する場合は、本資格を有していることは有利に働くことは間違いありません。

セキュリティを専門に仕事をされている方

情報処理安全確保支援士の試験合格だけではセキュリティの実務には耐えれないです。それは実務をされている方が一番お分かりでしょう。しかし、資格を有していることは知識の証明として転職時の履歴書に記載できます。実務力に加えて資格が知識の証明となり転職が有利になります。ベンダーでは情報処理技術者試験の合格者が一定数いることが会社のアピールになるのでその点でも有資格者は有利になります。

セキュリティ専門ではないが全体的な知識を得たい方

私はこのパタンです。今、セキュリティの仕事をしているわけではありません。特許関連の仕事をしているので広く、それなりに深い知識があることは大変助けになります。ITの資格は民間のベンダー資格もありますがベンダーが提供するサービスに特化した資格になります。私は基本的な知識を得たかったのでベンダー資格ではなくIPAが管轄する国家資格を取得することにしました。

セキュリティ専門の仕事をされている方でなくても、ソフトウェア開発をされている方が専門分野を補完・拡大させるためにこの資格を得ておくことで転職時に有利になることでしょう。

IT関連資格と情報処理安全確保支援士に至るルートを図示します。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士はIPAの情報処理技術者試験制度の中で最も難関なスキルレベル4に位置付けられています。いきなり受験する自信がない方はまずレベル2の情報セキュリティマネジメント試験から受験するのがおすすめです。

情報セキュリティマネジメント試験でもまだ知識が足りないとスキルレベル1のITパスポート試験から入ると良いでしょう。ただしこの試験はセキュリティ専用の試験ではないのでIT技術を広く浅く学習することになります。

別のルートとしてネットワークスペシャリスト試験の合格後に情報処理安全確保支援士を受験するルートもあります。私はこれでした。ネットワークスペシャリスト試験と情報処理安全確保支援士の試験は半分くらい共通しています。ネットワークスペシャリストに合格するレベルであれば情報処理安全確保支援士専用の勉強をそれほど多くせずに合格可能です。

私自身、セキュリティの専門ではないにも関わらずネットワークスペシャリスト試験に合格後、次の回の情報セキュリティスペシャリスト試験に1回で合格しました。知識が残っているうちにすぐに受けたのが良かったです。

ネットワークスペシャリスト試験もスキルレベル4の難関資格です。情報処理安全確保支援士のついでにとるような容易な試験ではないですが、もとからネットワークスペシャリスト試験を狙っている方が、合わせて情報処理安全確保支援士も狙うのは時間的なコストパフォーマンスが良いです。

上図に複数のIT資格を示していますが、履歴書に書いて評価されるにはスキルレベル3以上を狙いたいところです。情報セキュリティマネジメント試験(スキルレベル2)に合格された方は情報処理安全確保支援士を目指すのが良いでしょう。

私が情報処理技術者試験(3つ)に合格した勉強法を紹介します。

英語の資格 TOEIC L&R【難関~超難関】

英語のリスニングとリーディングの実力を測る民間資格です。990点満点で、合格・不合格はなく点数で実力が判定されます。転職の際にTOEICの点数を重視する企業は多くあります。高得点であれば有利に働きます。他の資格の評価基準と合わせるなら700~900点は難関、900点以上は超難関といえます。

TOEICを運営するIIBCによると海外部門の社員に期待するスコアは570~810点となっています。つまり600点以上が履歴書に書ける最低ラインと考えておきましょう。できれば700点以上、さらに高得点を狙いたいところです。

海外赴任があり得る職種に転職を考えている方

800点以上は取得しておきたいです。転職後に本当に英語の活用が必要なのであれば、会話が苦手な方はWEB英会話などで実際に話すトレーニングをしておきましょう。私も4年ほどWeb英会話にお世話になりました。文法とか気にせずとにかく口から英語を発せるようになりました。

TOEICの点数はある程度テクニックで上げていけます。点数相応のコミュニケーション力が無ければ転職後に苦労しますので備えをしておくべきです。

海外赴任はないが、英語を使う可能性がある職種に転職を考えている方

直接、海外とのやり取りが発生するわけではないが、英語の活用が必要な職種の方は700点以上は取得しておきたいです。技術者の方の場合でも使うソフトが海外製だとマニュアルが英語の場合もあります。

また、大手企業の場合、どの職種でも英語でのコミュニケーションが発生しうる時代になっています。国内だけを担当する部門と思っていたら、外国の企業をM&Aで買収をしその会社と制度を統一するためにコミュニケーションをとる必要が出てきたみたいなケースはどの部門でも発生し得ます。

私の会社でもこの事象が発生しています。海外の会社をM&Aしたことで、国内の事業部しか見ていない情報システム部門だったのに急にその会社と連携することになった。誰も英語ができずコミュニケーションが全くとれない、というような笑えない話を聞いたことがあります。つまりどの職種でもTOEICの点数が高いことはアピールになるということです。

「TOEICの点数が高くても実際には話せない人が多い」との批判もあります。私は苦労して850点まで伸ばすことができましたがネイティブの話すスピードにはなかなかついていけないのも事実です。

帰国子女ではない私のような人が実際に使える英語にするためには別途、スピーキングやネイティブのスピードについていくための練習が必要です。私のTOEIC受験のスタートは450点でした。時間をかけて600点、700点と上げていきましたが正直600点レベルだと実用に耐えれません。700点でも苦しいくらいです。

一方、点数が伸びるにつれ英語力がついている実感がありました。実際に使える英語に向けたステップとしてTOEICの勉強は有用な手段といえます。知人で仕事で英語を使いこなしている人は間違いなく高得点をとっています。

このように「TOEICでは使える英語の評価にならない」との批判はあるものの、事実として多くの企業が重視している指標であり高得点であることが有利になることは間違いありません。

TOEICはL&R(リスニングとリーディング)以外にS&W(スピーキングやライティング)の能力を測る別のテストもありますがこちらはまだマイナーであり、L&Rで評価されると考えて良いでしょう。

年間10回のテストがありますので受験機会は多いです。しかし、やみくもに回数を受けても意味がありませんので、実力がアップしたタイミングで3か月、または、6カ月おきなどで受験するのが良いでしょう。

TOEICの講座やアプリも多数あります。しかし、これらの受験機関を活用する場合でも、ETSが出版する公式問題集は必須中の必須です。

金融の資格 CFP・AFP・FP技能士【普通】

【工事中】随時アップデートしていきます。

【難関】中小企業診断士

【工事中】随時アップデートしていきます。

【難関~超難関】日商簿記検定・公認会計士・税理士

【工事中】随時アップデートしていきます。

【難関】社会保険労務士

【工事中】随時アップデートしていきます。

【超難関】不動産鑑定士

【工事中】随時アップデートしていきます。