毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、7日分を約7分で読めるようにしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!
【執筆者プロフィール】
松本タケル〔ペンネーム〕 企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。TOEIC 850点。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。
*PEST分析(Politics(政治・法制)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています
(6月26日) AI感情宿るか 米で論争
AI感情宿るか 米で論争
2022年6月26日(日) 日経新聞朝刊
グーグル研究者が主張
会社は否定、マスク氏も参戦
人工知能(AI)が感覚や感情を宿したと訴える米グーグル研究者の暴露記事が米国で波紋を広げている。
【Technology(技術)】発端はグーグルのAI開発チームの一人が「グーグルの最先端のAIが人格をもつ」という趣旨の投稿をしたことです。このことをグーグル内で真剣に調べるべきと提言したことで休職処分を受け、公開に踏み切ったとのことです。こういった無意識的にコンピューターの動作が人間と似ていると仮定する傾向を「イライザ効果」と呼びます。本当に感情があるかは分かりません。そもそも「感情」とは何かを定義する必要があり哲学的な議論から始める必要があるのかもしれません。
(6月25日) ツイッターに削除命令
ツイッターに削除命令
2022年6月25日(土) 日経新聞朝刊
最高裁が初判断 逮捕歴巡る投稿
逮捕歴に関するツイッター投稿の削除が認められるかどうかが争われた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は24日、原告の男性の請求を認め、米ツイッター社に投稿の削除を命じた。
【Politics(政治)】前日に続き、ツイッターの記事です。過去に投稿された記事の削除が認められるかの最高裁判断です。ツイッターなどに投稿された記事は現状、昔に遡って見ることができます。電子的なデータなので容易に検索も可能です。今回は公表されない利益の方が、記事をが閲覧され続ける理由を超えると判断されました。今回の判決は、個別の事案として判断され、新たな基準は示されませんでした。犯罪歴がデジタル世界で永遠に残ることをデジタルたタトゥーといいます。犯罪を犯しても償ったあとに更生することを妨げる可能性があります。一方、表現の自由とのバランスをどうるかという問題があります。議論は欧州が先行していますが、日本でも議論を活性化する必要があります。
(6月24日) ツイッター、長文もOK
ツイッター、長文もOK
全角140文字→2500語に米ツイッターは22日、長文を投稿できるサービス「Notes(ノート)」の試験提供を始めた。
2022年6月24日(金) 日経新聞朝刊
【Technology(技術)】利用者が長文を書く機会が増え、今のスレッドの文字数では不十分との判断です。この機能は現状、英語圏のみで日本では開始時期みていとのこと。長文を可能にすると滞在時間が増えて、ツイッターの課題である広告収入が増加する可能性はあります。しかし、短文で手軽に投稿できるのがツイッターの特徴ですので、他のSNSとの差別化が難しい領域に入っているのかもしれません。
(6月23日)二輪4社、車種1割削減
二輪4社、車種1割削減
2022年6月23日(木) 日経新聞朝刊
ホンダなど 環境規制、電動化急ぐ
ホンダやヤマハ発動機など二輪車大手が国内の車種を2022年末までに1割削減する。計約190車種のうち20車種前後を廃止する。
【Society(社会)】日本でも22年11月以降は既存車種にも厳しい排ガス規制が課されます。それに伴い、人気車種を含めて廃止されるとのこと。ホンダのCB400スーパーフォアもその一つです。私は大学時代にこのバイクが欲しいかったのですが買えず、社会人になって買いました。随分前に手放しましたが、この記事を読むと社会の変遷を感じると共に、何だか残念な気がします。既存車種を環境対応のために改良すると、販売価格が3~4倍になるとのことなので仕方がないのですが。
(6月22日)韓国パネル係争 中国の台頭許す
韓国パネル係争 中国の台頭許す
2022年6月22日(水) 日経新聞朝刊
サムスン・LG、有機EL10年裁判終結
不正に技術を取得したとして互いに訴え合う間に「先端技術」の陳腐化が進み、中国勢の台頭を許した。
【Technology(技術)】サムスンディスプレイの社員4人らが、LGディスプレイの技術を不正に取得したとして争われていました。特許訴訟も双方で展開されましたが、取り下げられています。韓国勢で争っている間に、中国のBOEがシェアを上げているとのこと。このままだと液晶の二の舞になるとの懸念がでているそうです。日本勢もパネルは中国にシェアを奪われました。次に中国に奪われるの半導体になるのではと懸念します。新技術の開発を連打して、世界をリードしていくのが王道なのかもしれません。
(6月21日)メタ、次世代VR端末の試作品
次世代VR端末の試作品
2022年6月21日(火) 日経新聞朝刊
小さく軽く、開発急ぐ
米メタは20日、仮想現実(VR)端末の試作品「ホロケーキ2」を公開した。映像を表示するディスプレーと焦点を合わせるのに必要なレンズの間の距離を短くして小型軽量化する。
【Technology(技術)】旧フェイスブックであるメタは、その社名の通りメタバースへ巨額の投資を行っています。その入口がVR端末です。私は同社が販売するVRゴーグルであるオキュラスクエスト2を持っています。十分に小さく、スタンドアローンで起動するので映画鑑賞などで重宝しています。ただ、小さいと言っても長時間使うと抵抗がある程度の重さはあります。もっと小型軽量化すると活用範囲が広がるのは確かです。
(6月20日)アップル、米国初の労組
アップル、米国初の労組
2022年6月20日(月) 日経新聞朝刊
IT大手、組織化の波
米アップルの店舗で18日、同社として米国初の労働組合の結成が決まった。
【Economy(経済)】会社と個人が個別に待遇を交渉するアメリカですが、風向きが変わってきたのでしょうか。アップルでは従業員の最低時給を20㌦から22㌦に引き上げて組織化の広がりを食い止めようとしています。アマゾンでは、ニューヨークで労組結成が決まり、アルファベットでも21年に労組が結成されました。インフレが加速するなか、団体で待遇を交渉する動きが米でも広がるのでしょうか。