就職に有利な資格

就職を有利にする資格、一般企業で評価が上がる資格を分野別に紹介します。超難関資格を一気に狙えない場合は難易度の低い資格から順に取得するのが得策です。業界ごとの資格を難易度順に説明します。

おすすめの資格

上の図は就職を有利にする資格、一般企業で評価が上がる資格を業界別、難易度別に示したものです。

資格を取得することで、転職・就職を有利にしたり、企業内で評価を上げたければ一定の難易度以上の資格が必要です。難易度が低く、学習期間が短くても取得できる資格は保有者も多く履歴書に書いてもなかなか評価されません。

資格の学校の広告では「就職・転職に有利」と書かれていても評価されないような資格も多くあります。このサイトでは評価が得られやすい国家資格を中心に難易度が一定以上の資格を厳選して紹介します。

資格紹介の書籍やサイトではかなりの数の資格が紹介さえており、どれが有用なのか分かりにくいです。また、一気に難関・超難関資格を狙うための力がない場合に、どの資格から取ればいいかもわかりにくいです。

そこで、上の図では業界ごとに難易度別に色分けして評価が得られやすい資格に絞って図示しました。自分の実力がまだ足りない場合は左から順に取得していくのがいいでしょう。

また図の一番右の列には、一般企業内で関連する部門を記載しています。「転職は考えていないが今の部署で評価を得たい」という場合は参考になります。

また「資格をとって社内で別の部門に異動したい」というケースもあります。転職となると実務力や実績が問われますが、社内異動の場合は転職よりもハードルが下がる場合があります。資格をアピールして異動を希望し、異動先でスキルを積むことも可能です。そのような希望がある方は、図の一番右の列を参照して異動を希望する部門で評価される資格を探してみてください。

また、定年まで企業で働き、定年後に独立を考えている方もおられるでしょう。その場合は所属している部門で実務力をつけながら平行して資格所得を目指すのが得策です。独立が可能な士業の資格があれば心の安心にもつながります。

法律の資格

就職に有利になる弁護士、弁理士、司法書士など法律に関係する資格について紹介します。

弁理士【超難関】

学生時に取得できれば就職に有利になります。企業の知的財産部門や特許事務所への就職で高く評価されます。私は社会人になってから弁理士を取得し、企業の知的財産部門に勤務しています。近年、学生で弁理士を取得して入社してくる方もおられます。資格取得には費用と相当な勉強時間が必要です。私の場合３０００時間の勉強と数十万円の予備校の費用が掛かりました。学業との両立をうまく考える必要がありますね。

知的財産管理技能検定（３級）

学生時に取得できれば就職に有利になります。企業の知的財産部門や特許事務所への就職で高く評価されます。合格者には「知的財産管理技能士」という国家資格が与えられます。２級以上は原則、実務経験が必要となっています。学生で取得するなら３級ということになります。研究者、技術者、クリエイター、デザイナーといったビジネス創出に関わる人も知的財産にかかわることがあるため、これら職種でもアピールになります。

IT・コンピューターの資格

就職に有利になる情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト試験などITに関係する資格を紹介します。

情報処理安全確保支援士

サイバーセキュリティ対策を推進する人材に関する国家資格です。企業の情報システム部門や、システムベンダー、セキュリティ専門の会社への就職で有利になります。私はこの資格の前身の情報セキュリティスペシャリストに合格しました。情報処理技術者試験制度の中で最も難関なスキルレベル4に位置付けられていますが、理工系の学生さんなら取得可能です。支援士を名乗るには登録が必要ですが、合格後はいつでも登録できます。就職後に登録するでも問題ないでしょう。

英語の資格

TOEIC L&R

就職だけでなく、転職や社内での昇進の条件などの広く用いられる民間資格です。合格・不合格ではなく990点満点のスコアが結果になります。就職時のアピールとしては600点以上欲しいところです。海外勤務や外資系企業への就職を考えるなら800点以上あればアピールになります。私は社会人になってから850点まで取得しました。しかし、30歳を超えてから本格的に勉強をしたので点を伸ばすのに相当長い期間が掛かりました。若いうちの方が語学の習得は早いです。帰国子女ではなく英語が得意でないという方も早いうちから受験して高得点を取っておくと後の人生が楽になりますよ。試験は年に10回あります。