毎日、新聞を読むの大変ですよね。たくさんの記事を読んでも頭に残るのはわずか・・そんなこともありますよね。欲張らず、1日1記事だけでも頭に入れるとビジネスへの活用の幅が広がります! 日経新聞から記事をピックアップして解説、1日分1分で読める分量にしています。短時間で『知ってるビジネスマン』に変身しましょう!
【執筆者プロフィール】
松本タケル〔ペンネーム〕 企業で特許戦略に携わる弁理士。ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストの資格を有しITにも精通。趣味はスキルアップとビジネスに役立つ知識を収集すること。
*PEST分析(Politics(政治・法律)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))のいずれに該当するかを明示しています。
(3月31日)新東名に自動運転レーン
新東名に自動運転レーン
2023年3月31日(金) 日経新聞朝刊
政府は2024年度にも、新東名高速道路の一部に自動運転車用のレーンを設置する。主に夜のトラックで完全自動に近い「レベル4」の実用化を想定する。
【Politics(政治・法律)】インフラとなるのは新東名の駿河湾沼津サービスエリアと、浜松サービスエリアの間の100キロメートルとのことです。物流の人手不足が予見されており、自動運転で解決を図るためのインフラを提供します。これほどの長さのレーンは実現すれば世界初だそうです。日本の政府がイノベーション推進に動くのを見ると時時代が変わったと感じます。チャレンジャブルで支援したい動きですね。
(3月30日)自転車に付ければ電動に
自転車に付ければ電動に
2023年3月30日(木) 日経新聞朝刊
ホンダは29日、既存の自転車に取り付けて電動アシスト自転車にするシステムを開発したと発表した。自転車販売店と組んで、モーターや電池、制御ソフトウエアを組み込んだシステム付きの自転車を9月に発売する。
【Technology(技術)】どのくらい売れるのかは分かりませんが、面白いものを売り出すなと感心しました。自転車専門店とタッグを組んで、初年度3000台を目論んでいるそうです。価格は税込み22万円。ロードバイクにも付けれるようです。うちもママチャリタイプの電動自転車がありますが、驚くほど楽です。ロードバイクを電動化するのは邪道にも思えますが、門戸が広がっていいと思います。
(3月29日)EU、エンジン車容認合意
EU、エンジン車容認合意
2023年3月29日(水) 日経新聞朝刊
欧州連合(EU)は28日のエネルギー相理事会で、2035年にゼロエミッション車以外の販売を原則禁じることで正式に合意した。内燃機関(エンジン)車の新車販売を全て認めない当初案を修正し、温暖化ガス排出をゼロとみなす合成燃料の利用に限り販売を認める。
【Politics(政治・法律)】先週来から記事が出ている件、正式合意したとのことです。35年以降にEUでエンジン搭載車が販売可能となります。ただし、合成燃料を使った車に限ります。合成燃料は二酸化炭素うと再生可能エネルギーでからえた水素を合成して作るそうです。この燃料で走る車を作るには新たな技術の開発が必要です。さて、日本自体、日本の車メーカーはどう動くのでしょうか?
(3月28日)「年収の壁」英国では低く
「年収の壁」英国では低く
2023年3月28日(火) 日経新聞朝刊
社会保険料発生でも収入急減せず
配偶者の収入が増えると社会保険料の支払いが発生し、手取りが減る「年収の壁」の問題が深刻になっている。
【Politics(政治・法律)】日本では、年収が130万円を超えると手取りが減るゾーンがあります。英国ではそれが起こらないそうです。日本のこの制度は、本当に悪しき失敗の制度だと思います。誰がどういう意図で作ったのか知りたいです。賃上げで時給が上がると年末に壁に達するのために働くのを控える人がでます。そして、周囲の働ける人がカバーするという悪循環に入ります。早く改善すべきだと思います。
(3月27日)合成燃料、利用は限定的
合成燃料、利用は限定的
2023年3月27日(月) 日経新聞朝刊
温暖化ガス排出をゼロとみなす合成燃料の利用に限り販売を認める。ドイツの反発を受け入れた格好だが、合成燃料はガソリンの2〜5倍と高額で、船舶・航空など限定的な利用にとどまる公算が大きい。
【Politics(政治・法律)】昨日の記事の続報です。EUが2035年以降も内燃機関車を認める方針との記事でしたが、そこで使うことが可能な合成燃料は高額なため限定的な利用にとどまるだろうとの見方です。経産省の試算では、合成燃料は海外製造で1リットル300円、国内製造だと700円で、ガソリンの最大5倍にもなります。ただ、ヨーロッパ勢の考えることは油断できません。限定的と見せかけてエンジン車の延命を図る可能性があります。
(3月26日)エンジン搭載の新車販売 EU、35年以降も容認
エンジン搭載の新車販売
2023年3月26日(日) 日経新聞朝刊
EU、35年以降も容認 方針を転換
欧州連合(EU)の欧州委員会とドイツ政府は25日、2035年以降も条件付きでガソリン車など内燃機関車の新車販売を認めることで合意したと明らかにした。
【Politics(政治・法律)】温暖化ガスを排出しない合成燃料を使う場合に限り販売を認めるということで、電気自動車へ先陣を切った政策を大きく転換します。車メーカーが多く抱えるドイツがこれを認めるように強く訴えていました。合成燃料は、CO2(二酸化炭素)とH2(水素)を合成して製造される燃料で、 “人工的な原油”とも言われています。結局エンジン車が残る構図になります。世界のルールを牛耳ってきた欧州が手のひら返しをするのはいかがなものかと思いますね。
(3月25日)宅配ドローン、25年実用化
宅配ドローン、25年実用化
2023年3月25日(土) 日経新聞朝刊
日本郵便、住宅地で初自動飛行
ドローン(小型無人機)を使った宅配サービスが動き出す。日本郵便が24日に目視外で住宅地上空を飛ばす国内初の「レベル4飛行」を実施した。
【Technology(技術)】2025年ごろの実用化を目指していいます。奥多摩での実証実験では、陸路で15分のところが、5分で配達できたそうです。山間部や離島では有利な配送方法になるかもしれません。レベル4は目視範囲外で飛行させるものです。腕の良い操縦者が必要になりそうです。強風などによる気象条件で、安定的な運航ができない課題も見えており、運用面での工夫も必要そうです。
(3月22日)遺伝情報担うRNA原料 初確認
遺伝情報担うRNA原料 初確認
2023年3月22日(水) 日経新聞朝刊
はやぶさ2試料分析
北海道大学や海洋研究開発機構などは、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料(サンプル)を分析し、生命の遺伝情報を担うRNA(リボ核酸)の原料を見つけた。
【Technology(技術)】RNAの塩基の一つである「ウラシル」を検出したとのこと。地球の生命の起源はRNAが関与するという説があります。原始の生命は、RNAが膜に包まれた単純な作りで、現在の生物と異なっていたと考えられているそう。日本の探査機が大きな発見をしたことは喜ばしですね。
(3月21日)水素・ホウ素 核融合成功
水素・ホウ素 核融合成功
2023年3月21日(火) 日経新聞朝刊
核融合科研・米新興
核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は米核融合スタートアップのTAEテクノロジーズ(カリフォルニア州)と共同で、軽水素(普通の水素)とホウ素という新たな燃料の組み合わせによる核融合実験に成功したと発表した。
【Technology(技術)】これまでの核融合発電は重水素とトリチウムの融合でヘリウムに変わる際のエネルギーを使うそうです。この際に中性子が発生して、核融合炉の外壁を痛めます。しかし、今回の水素・ホウ素の核融合は中性子が発生しないそうです。米スタートアップの責任者は日本人の田島さんだそうです。基礎研究で日本人の名前が出てくるのは嬉しいですね。
(3月20日)相談窓口に中立性問題
相談窓口に中立性問題
2023年3月20日(月) 日経新聞朝刊
企業の弁護士対応に「懲戒」戸惑いも
企業などのハラスメント窓口で相談に応じた弁護士が、その後訴訟に発展した場合、会社側の代理人になれるかで議論が起きている。
【Politics(政治・法律)】ハラスメントの相談をした相手が、訴訟になった場合、会社側に回って訴訟をした事例です。相談した人にとっては、見方かと思った人が敵になると感じるでしょう。これは利益相反になる可能があります。ただ、窓口と訴訟の代理人を別にする必要がでると企業の負担は大きくなります。ルールを明確化する必要がありそうです。
(3月19日)「花咲かじいさんの灰」開花
「花咲かじいさんの灰」開花
2023年3月19日(日) 日経新聞朝刊
収穫時期を操り温暖化対策
民話「花咲かじいさん」には、灰をまいて枯れ木に花を咲かすおじいさんが登場する。この灰のように開花の時期を操る物質の開発が現実味を帯びてきた。
【Technology(技術)】名古屋大学では、植物のたんぱく質の働きを調節して開花を操る方法を研究しているそうです。2100年には桜が一部の地域では咲かなくなりそうだとの報告もあるそうです。温暖化で、低温にさらされる時期が遅れ、休眠から覚めなくなる可能性があります。同じような現象が、稲にも起こり得ます。そうすると、食料供給に影響が出ます。開花時期を調整できれば、温暖化に対応できる可能性があります。自然の摂理にどこまで抗っていいのか、倫理的な問題もありそうです。
(3月18日)ホンダ電動二輪 個人向け日本に
ホンダ電動二輪 個人向け日本に
2023年3月18日(土) 日経新聞朝刊
年内にも発売、30年に世界350万台
ホンダはモーターで動く電動二輪車の個人向け商品を2023年内にも日本で発売する。一般向けの国内発売は初めて。電動二輪全体では25年までに世界で10車種以上を出す。
【Economy(経済)】ホンダは電動スクーター「EM1 e」を日本で初公開しました。電池は交換式で、40キロ走れるそうです。ホンダはエンジンの二輪を年間1700万台販売しており、世界販売の1/3を占めます。電動化の波が来て、一気にシェアを奪われる可能性もゼロではないことを考えると電動車をいち早く手掛けておく必要があるのでしょう。
(3月17日)百度が対話型AI
百度が対話型AI
2023年3月17日(金) 日経新聞朝刊
高校収入鈍化で成長源に
中国ネット検索サービス最大手の百度(バイドゥ)は16日、一定の対話能力を持つとされる自動生成AI(人工知能)「文心一言(アーニーボット)」の試験サービスを始めると発表した。
【Technology(技術)】アメリカに続いて、中国でも対話型AIが発表されました。性能は未知数です。中国語という言語の特殊性を考えると、自国では優位性があるのかもしれません。米国のチャットGPTは中国では使えないという記事をみました。英語圏のデータを学習した結果、中国の体制批判を出力しかねないからです。AI分野でも日米がぶつかり合ってますが、性能はアメリカが上手だと思います。
(3月16日)オープンAI 米司法試験に「合格」
オープンAI 米司法試験に「合格」
2023年3月16日(木) 日経新聞朝刊
AI基盤技術「GPT-4」発表
人工知能(AI)開発の米オープンAIは14日、生成AIの新しい基盤技術「GPT-4」を発表した。画像や長い文章を扱えるようにし、学術知識の正確性や安全性を高めたという。
【Technology(技術)】個人的な興味もあり、ついAI関連の記事が目につきます。学術レベルでは、人間レベルの性能を発揮するそうです。画像の読み込みも可能にしたそうです。武器製造法など、安全面で問題ある質問に答えてしまう割合も減らしています。この機能をいち早く取り込んだ業種やアプリが、世の中を席捲するかもしれません。
(3月15日)「Gメール」に生成AI
「Gメール」に生成AI
2023年3月15日(水) 日経新聞朝刊
グーグル 企業向け、文章下書き
米グーグルは14日、企業向けの業務ソフトをまとめたクラウドサービスに、文章や画像を自動でつくる「生成AI(人工知能)」を使った新機能を導入すると発表した
【Technology(技術)】グーグルが自社のサービスに生成AIを組み込みます。簡単な指示で文章の下書きをさせたり、過去のやり取りを要約させたりできます。マイクロソフトが出資OpenAIのチャットGPTが話題ですが、グーグルも負けてないところを示そうとしているのかもしれません。あまりに生成AIが進化しすぎると、文章を読む方も「これAIが書いたのか?」と勘繰ってしまい、味気なく見えてしまうかもしれません。
(3月14日)脱マスク、初日は慎重
脱マスク、初日は慎重
2023年3月14日(火) 日経新聞朝刊
マスクの着用が13日、個人の判断に委ねられた。人工知能(AI)による画像分析の手法で東京都内2カ所の着用率を調べたところ、マスクを外す脱マスクの割合は11〜15%だった。
【Society(社会)】システム開発を行う会社がAIを使って調査したそうです。こういった調査にもAIが使われるようになってるんですね。個人判断になったマスク着用、私はしたくない派です。
(3月12日)シリコンバレー銀 破綻
シリコンバレー銀 破綻
2023年3月12日(日) 日経新聞朝刊
米利上げ 金融システムに影
テクノロジー関連のスタートアップとの取引で知られるシリコンバレーバンク(SVB)は10日、地元カリフォルニア州の金融当局により事業停止となり、米連邦預金保険公社の管理下に入った。
【Economy(経済)】破綻規模はリーマンンショック以降で最大とのこと。米銀行では16位の資産額の銀行の破綻です。スタートアップ企業の預金引き上げが加速して、資金繰りに行き詰まりました。破綻の要因はシリコンバレー銀行の個別要因で金融システム全体への波及は小さいと見る向きが多いようでうす。日本よりスタートアップの規模も数も多いアメリカで、そこを支援する銀行の破綻は驚きです。
(3月11日)中国CATL93%増益
中国CATL93%増益
2023年3月11日(土) 日経新聞朝刊
車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が9日夜に発表した2022年12月期決算は、純利益が前の期比93%増の307億元(約6000億円)だった。
【Economy(経済)】CATLは車載電池で現在、シェアが37%(22年)と首位に立っています。電気自動車の出荷台数の伸びにより増益しています。テスラやBMW、ホンダなどへ納入しているそう。日本ではパナソニックが車載電池の大手です。日本企業も負けないで欲しいですね!
(3月10日)国産量子計算機 稼働へ
国産量子計算機 稼働へ
2023年3月10日(金) 日経新聞朝刊
理研、企業にネット公開
企業や大学に利用を促し、脱炭素につながる素材や画期的な新薬の開発を後押しする。量子コンピューターの開発は米グーグルなど米中勢が先行してきた。機器の開発と現場での応用を並行して進め、日本の産業競争力の確保につなげる。
【Technology(技術)】理研の国産機は、超低温の超電導回路で計算する方式を採用し、三月末にはネット上のクラウドで公開するとのこと。この分野は、特許出願で日本は三位だそうです。NTTも別の方式で24年にもクラウドで使えるようにするとのこと。企業に使わせてノウハウを貯めることで、巻き返しを図ってほしいですね。
(3月9日)対話AI 社員1.2万人活用
対話AI 社員1.2万人活用
2023年3月9日(木) 日経新聞朝刊
パナソニックホールディングス(HD)傘下でシステム開発を手掛けるパナソニックコネクトが対話型人工知能(AI)の大規模活用を始めた。日本で働く全社員1万2500人を対象に、資料の下書きなどの業務の「助手」として使えるようにした。
【Technology(技術】話題のChapGPTを作った米オープンAIの技術を企業が活用し始めています。パナソニックの子会社は社員全員が使えるようにしたそうです。入力内容をAIの学習に使わないような契約を結んだようです。問いに対して高い精度ですぐに回答してくれる対話型人工知能の活用は広がりそうです。
(3月8日)H3初号機失敗
H3初号機失敗
2023年3月8日(水) 日経新聞朝刊
打ち上げ後に指令破壊
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、大型ロケット「H3」初号機の打ち上げに失敗した。2段目のエンジンが点火しなかった。原因は調査中だ。
【Technology(技術)】国産ロケットは2022年10月に小型機「イプシロン」が打ち上げに失敗しています。今回は大型ロケットの初号機の失敗です。日本の技術的な遅れが顕著になっている気がします。搭載していた仁子生成もパーになっていしまいました。米スペースXは22年に60回打ち上げているそうです。そう考えると今回の失敗は残念でなりません。どこぞの記者が「それを失敗といいます」と先日の中止の際に暴言を吐いたようですが、それを見返してほしかったです。
(3月7日)光量子計算機 1年半後、クラウドで公開
光量子計算機 1年半後、クラウドで公開
2023年3月7日(火) 日経新聞朝刊
東大、米国勢上回る性能に
東京大学は光を用いた量子コンピューターの初の実機を1年半後に、クラウドで公開する見通しを明らかにした。
【Technology(技術)】東大がNTTや理化学研究所と共同開発しているのは「測定誘起型」と呼ばれる方式で、光ファイバーを通って飛来する光の粒(光子)を量子ビットとして使うそうです。量子計算だけでなく、通常の計算も今のスパコン以上の性能で実行できる可能性があるそうです。日本ががんばっているという記事を見ると元気がでますね。
(3月6日)脳腫瘍をAI解析
脳腫瘍をAI解析
2023年3月6日(月) 日経新聞朝刊
インテル 検出精度3割向上
米インテルは人工知能(AI)の新たな活用により、脳腫瘍の検出精度を従来より3割高めた。
【Technology(技術)】データを特定の場所に集めず分散した状態でAIに学習させる「連合学習」と呼ばれる先端技術を採り入れたそうです。この技術は、データを分散させたままAIが学習するものです。各病院がデータを外部に送ることなく、データの活用が可能となります。プライバシー保護はデータ活用では対策が必ず必要となるので、この連合学習というワードは今後、よく聞くようになるかもしれません。
(3月5日)科学の進歩、停滞の兆候
科学の進歩、停滞の兆
2023年3月5日(日) 日経新聞朝刊
候科学の進歩は停滞したのか。20世紀から21世紀にかけて画期的な発見や発明が減っているとの分析を米ミネソタ大学などの研究チームが論文にまとめた。
【Technology(技術)】研究チームは、時間の経過とともに、創造的破壊を生む論文や特許が減りつつあるとの研究結果を論文で発表したそうです。調べ方としては、新たな特許や論文がでた5年後に過去の学説が支持されているか調べ、引用が少なければ画期性が高いと判断したとのこと。この結果、時代とともに斬新な発見や発明が少なくなったことが分かりました。AIなどの進歩も革新的とは言えないのでしょうか。一時的な停滞か、次のステップへ力を貯めているのかは分かりません。日本は研究で世界から遅れを取り始めてます。是非、日本からも画期的な技術が出てくることを期待します。
(3月4日)製造業、AIで研究革新
製造業、AIで研究革新
2023年3月4日(土) 日経新聞朝刊
人工知能(AI)の導入により製造業の研究開発のステージが変わってきた。アステラス製薬は実験に必要な作業の期間を従来の1カ月から1時間半に短縮し、旭化成は新素材研究をAIが自律的に担う「スマートラボ」を4月に稼働させる。
【Technology(技術)】AIやロボットを使った自動化は「ラボラトリーオートメーション」と呼ぶそうです。AIを組み込んだロボットに作業をさせることもできますし、コンピュータ上で化学構造を導いて候補の絞り込みをすることもできます。ある調査によると、売上高500億円以上の日本企業のうちAIを導入しているのは13%ということです。アメリカは二倍の26%とのことで、日本は見劣りします。AIでどんなことができるかを知り、うまく組み込める会社が競争力を伸ばすことになりそうですね。
(3月3日)くら寿司 AIカメラで迷惑検知
くら寿司 AIカメラで迷惑検知
2023年3月3日(金) 日経新聞朝刊
くら寿司は2日、回転レーンに流れるすしへの不審な行為を人工知能(AI)で検知するシステムを全店舗で導入したと発表した。
【Technology(技術)】回転すしなどでの、迷惑行為が社会問題化しています。店舗側もその対策を打ち始めています。くら寿司のシステムは、客が皿のカバーの不審な改変を検知すると、人が監視している本部に警告が表示されて、店舗へ連絡するそうです。何だか監視されてるみたいで気持ちが悪いですが仕方ないのかもしれません。不審に思われるような行為は避けないといけませんね。
(3月2日)NTTとKDDI 「6G」光通信を共同開発
NTTとKDDI
2023年3月2日(木) 日経新聞朝刊
「6G」光通信を共同開発
NTTとKDDIが次世代の光通信技術の研究開発で提携する。通信回線からサーバーや半導体の内部まで、光で信号を伝える超省エネの通信網の基盤技術を共同で開発する。
【Technology(技術)】国内で競争関係にある両者が手を組みます。NTTが進める「IOWN(アイオン)」をベースにか光で信号を伝える通信網を開発します。現在も光ファイバーが使われていますが、サーバーの内部は電気信号であるため変換する際にロスが生じています。そこで、サーバも含めて光のまま通信するコンセプトです。6Gへの通信網への活用も視野に入っています。日本主導で、世界中の企業を巻き込んで標準化をしてほしいものです。
(3月1日)「6G」開発競争が始動
「6G」開発競争が始動
2023年3月1日(水) 日経新聞朝刊
世界の携帯通信各社が、2030年ごろの実用化が見込まれる次世代通信規格「6G」を見据えた技術開発を競っている。通信速度は現行「5G」の10倍以上になる。
【Technology(技術)】現在普及しつつある5Gの携帯電話通信の次世代開発が加速しています。6Gでは、単に通信速度が速くなるだけでなく、遅延を感じずに通信できるようになるそうです。応用としては、触覚などの感覚を瞬時に遠隔に伝えるなどがあります。遠隔医療への応用が期待できます。私のいる特許業界でも通信系は必須特許として使わざるを得ない扱いになっています。特許の戦いも激しくなりそうです。